地方では公共交通機関の便数が少なく、都心部のような移動はなかなか難しいのが現状です。
そのため移動手段としてはもっぱら自家用車、というのが実情です。
ここで「車を所有するにはお金がかかるなあ…」と悩まれる方も非常に多いのですが、都市部で公共交通機関を利用するにも運賃がかかっているものです。
平成29年版の「都民のくらしむき」東京都生計分析調査報告(年報)」によれば、平均しておよそ10,000円程度の交通費が拠出されているとのデータがありました。この金額との比較がわかりやすいでしょう。
自動車通勤が前提となる地方では、企業から交通費手当などの名目で自家用車維持の一部を補助してくれるところも多くあります。
そうしたいろいろな要素を含めて、比較検討してみましょう。
車の所有コスト
所有コストについては、平均的な年間費用についてわかりやすいように表にまとめてみましたのでご覧ください。

※※ガソリン代は160円/ℓ×年間6000km/20km(燃費平均)で試算
車は2年に一度「車検」という法定検査を行わなければならず、これが最低限必要なメンテナンス費用として掛かります。
毎年かかる自動車税、任意保険、平均的な走行距離に応じたガソリン代を考慮すると年間このくらいの維持費がかかるということですね。
※日頃自動車を利用している自分も気付きとなりました。思いのほか掛かっているものです。
それから、自動車に乗るためには何よりもまず「車を買う」ところが必要となり、これも一時出費として大きなものです。追加して4年に一度履き替える夏冬タイヤ…というコストもあったりするので、年間にするともう少し上振れするでしょうか。
車種、状態にもよりますが、国産車であればメンテンナンスをしながら走れば20~30万kmは問題なく走れる場合が多いため、30~50万円程度の中古車でも十分に走れます。
この辺りは、ご自分で乗りたい車種と状態、出せる予算との調整となる部分でしょう。
※記事作成担当の個人的な経験談としては、30万円台で買ったトヨタのコンパクトカーが特に大きな修理も発生せずに上記の表の維持費だけで乗れています。
なにより二戸市内ですと駐車場代が基本的に掛からないため、マイカー生活に憧れていた場合は都市部と比べて維持費が安く収まります。
調べてみたら東京都心だと駐車場代で月3万円するところもあるとか…?
車があることによって自由な移動、好きなレジャーを楽しめる
車を持つということは「自分だけの動く一部屋が入手できる」ということでもあり、例えば週末釣りに行って、炭をおこしてその場で焼いて、車中泊して…だったり、友達とスノーボード機材一式を積んであちこちのスキー場をはしごしたり…はたまた下道縛りの東北一周旅!だったり、自分が好きなことを好きなだけ楽しめるのも車を所有するメリットの一つではないでしょうか。
歩いてバス移動や電車移動ではなかなか買えないちょっと大きめな家具なども、買ってその日に持って帰ることができたりするのは便利です。
確かに、都心の交通費が月1万円で済んでいるところから比較するとずいぶん大きな出費となりますが、それを補って余りあるメリットと、都心部に比較して安く上がる住居費の部分で相殺されるのでは…と考えています。
通勤もだいたい車で10~20分で済む場合が多く、満員電車に乗らなくてもいいしそれを避けるために時間をずらして早く出たり、という必要もなくなります。時間的なコストは下がるのではないでしょうか。
二戸でも通勤通学の時間帯ではバス、電車の便数もそれなりにありますが、それ以外の場合は間が空いたりするため、時間に縛られずに移動したい場合は自動車が必要になります。
以上、車所有にかかるコスト感のご紹介でした。
免許取得の場合からであれば、二戸市内にも免許取得ができる自動車教習所もございますのでぜひ検討してみてはいかがでしょうか。