ここ岩手県二戸市ですが、東北6県の内の北部三県…青森、岩手、秋田のエリアに属します。

世間一般的な「地方移住」という言葉に対するイメージですが、いわゆる「田舎」に移住することを意味しているように思います。

二戸市は人口25,000人ほどの小さな街ですので、「地方移住」というイメージにはピッタリ当てはまるのではないでしょうか。

さてその地方移住ですが、「良いことばかり目についていて、住んでみてから失敗した!」ということも少なくないようです。

移住はたいていの場合、今就いている仕事を辞めることを伴うため人生の中でもかなり大きなターニングポイントとなります。

ここ二戸市にご興味を持って移住していただいた方に、二戸に対して悪い印象を持っていただきたくありませんので、前もって

  • 自分が移住先に求めるところ
  • 自分が地方で暮らす上で大切にしたいところ
  • 妥協できるところ
  • 地方移住にあたって必須となるところ

について、整理してみましょう!

地方移住に求められる一般的な要素

地方移住を検討される方は、大きく下記の3項目を重視される方が多いようです。

  • 豊かな自然に触れ、のんびりと生活ができる
  • 都市部と比較すると土地や家賃が安く、固定費を低減できる
  • 地場の美味しい食材が安価に新鮮な状態で食べられる

二戸でも上記三点はもちろんクリア可能で、メリットといって差し支えないといえます。

二戸市は山と川に囲まれた緑がたくさんの土地ですので、春の草花の芽吹きや夏の暑さと山々の緑、秋の紅葉や冬の雪景色など、四季折々の季節の移ろいを暮らしの中で感じられます。

土地や家賃も都市部に比べれば十分に安く、総務省の統計によれば東京都の平均家賃は81,000円程度で、二戸市ではタイミングによってはワンルーム4万円台で新しめのバストイレ別の物件を選ぶことも可能です。

家族世帯においても、2LDKのアパートは5万円台から、まだまだ新しい戸建て物件でも6万円台で借りることも可能です。
(戸建ては特に物件数が決して多くないためこちらもタイミング次第ではありますが…)

現在の暮らしから考えれば毎月かかる固定費を低減することができる可能性は高いのではないでしょうか。

固定費の削減は、月1.5万円下げられれば年間18万円の節約に。日々の生活費の節約と比較して大きな節約効果がありますね。

地場産品を安く、鮮度抜群で食べられることも魅力の一つです。二戸市内にも4箇所ほどあります産直に行けば、その時その時の旬の農産物やくだものなどがスーパーよりもお手頃に、かつ採れたての状態で手に入れることができます。

牛、豚、鶏の三種のお肉をすべて生産している二戸市では、お肉も同様に直販店等でお安く新鮮に入手することができます。

以上、一般的な地方移住という点においては十分にクリアされているものと思います。

地方移住に関しての一般的なデメリット

先だって地方移住に対するメリットについて、二戸もクリアできているものとしましたが、今度はデメリットについて。

地方移住を検討するにあたって、一般的に上げられる点としては下記のとおりです。

  • 物価は安いものの給料も安い
  • 車が無いと生活する上では不便
  • 虫がよく出る

これらについても、おおむねこの通りではないかなと思います…。

確かに、住居費などを低減できて地場産品を安く手に入れることが可能となれば、日々の暮らしの拠出金額は下がるかもしれません。

しかし、お給料については確かに、都心部と比較するとどうしても下がってしまうのが現状です。

コンサル業やプログラマー、広告、メディア運用といった、IT技術を中心に展開するお仕事であった場合は、これまでの経験を活かして従来通りのお仕事内容を続けることは難しいかもしれません。

※しかし、そうした力を必要としている企業はたくさんございますので、就職自体が難しいわけではありません。

そして、日々の暮らしに車が無いと大変不便であるのも事実です。車の維持にはコンパクトカーで年間20万円ほどかかりますため、この部分が重荷となる場合も…。

とはいえ、「仕事が終わって帰ったら夜10時…」だったり「定時で上がっても電車を乗り継いで結局家につくのは夜7時…」といったことはあまり聞きません。

苛烈な働き方を強要されることも少なく、帰りは車で10分くらい、という感覚なので、仕事に関連する拘束時間が減り、余暇時間については増える場合が多いのではないでしょうか。

虫については確かに羽虫などは多いかもしれませんが、都会でよく聞くゴ〇ブリが出ないのはそれを補って余りあるメリットではないでしょうか…!
(これを書いている私は生まれてこの方遭遇したことがないので、その衝撃を知らないのですが)

他、よく聞く田舎暮らしのあれこれ

そのほかにも、「田舎に移住したらこんなことが嫌だった」というエピソードもちらほら聞きます。その中でも、「地域住民との付き合いが面倒」というものがありますが、ここ二戸においてはさほど気にならないと思います。

自分から距離を詰めていくタイプの方が少なく、「来るもの拒まず去るもの追わず」といった奥ゆかしい気性の地域ですので、億劫になるようなご近所づきあいもほぼありません。

もちろん、自分から飛び込んで地域に溶け込みたい!という場合はどの団体もウェルカムです!

「古くからの風習を守らないとやっかまれる」というのもありませんし、「引っ越して来たらあの人にあいさつしなければならない」という因習もございません。ご安心ください。

交通アクセス

二戸市は田舎でありながらアクセス良好な数少ない地域です。

新幹線停車駅である二戸駅があり、東北最大の都市 仙台まで1時間ちょっと、東京まで3時間かからず移動することができますし、駅まで車で行っても駐車場は1日200円しかかかりません。よく驚かれます。

高速道路のインターまでも市内中心部から15分ほど。どこに行くにもそこまで遠い印象は受けません。

東京で仕事を続けながら、リモートワークで二戸に移住…という選択をとれることもあるかもしれません。

まとめ

移住にあたっては、自分がどの部分を妥協できるか、「これだけは外せない」という条件は何か、という部分を明確化することが、失敗を避けるために必要かもしれません。

二戸に移住していただいた方に、二戸のことを嫌いになってほしくはありませんので、事前に「地方移住の際、失敗の多い点」についてご紹介させていただきました。

ぜひご参考ください!