雄大な自然に触れられる街
岩手県二戸市は、青森県との県境にある人口2万4千人余りの街。
東北新幹線「二戸駅」からは東京まで約2時間40分、県庁所在地の盛岡市までは25分程度、片道3000円程で行くことができます。
また、高速道路も整備されているので盛岡市までは行き来しやすく、沿岸地域や青森県など北東北各地へのアクセスも良い立地です。信号が少なく自然を満喫しながらスムーズに走行できるので、ドライブやツーリングなどにも人気の高い街です。
隣接する九戸郡軽米町と九戸村を山域に持つ標高852.2mの折爪岳では、山頂にある展望台から360度のパノラマが拡がり、晴れた日には岩手山や青森県の岩木山、八甲田連峰や八戸沖まで望むことができます。
林道沿いには折爪五滝やブナの原生林など、貴重な自然に触れることのできるエリアで人気の高い観光スポットになっています。また、夏には豊富な湧き水によって育まれた約100万匹のヒメボタルの幻想的な森の姿を観察することも。
市内を流れる馬淵川の渓谷にそびえる馬仙峡は、折爪岳とともに県の自然公園に指定されている景勝地。川面から180mの男神岩と160mの女神岩は日本一の夫婦岩とも言われ、新緑の季節や樹々が色づく紅葉の時期には墨絵のような雪景色など四季折々の美しさで多くの人を魅了しています。
男神岩には展望台があり男神岩と女神岩の雄大な景色を展望することができます。
名将「九戸政実」が築いた城跡『九戸城跡』
豊臣秀吉の「奥州仕置」に抗い豊臣秀吉の天下統一に向けた最後の戦いとも言われる「九戸政実の乱」。
様々な作品にも取り上げられている「九戸政実の乱」の舞台となったのが、この九戸城です。
九戸城は、九戸氏が築城した難攻不落といわれたお城。
西側を馬淵川、北側を白鳥川、東側を猫渕川と三方を川に囲まれた天然の要害(＝地勢がけわしく、敵を防ぐのに適している場所のこと)で、周囲には空堀があったとされ東北地方では有数の規模を誇るお城でした。
九戸城跡は二戸市の福岡というところにあり、「九戸政実の乱」の後に南部氏が居城した際に「福岡城」と改められましたが、領民が九戸氏への想いから「九戸城」と呼び続けたという歴史があります。また、岩手県には九戸政実の故郷である九戸郡九戸村が二戸市と隣接しています。
九戸城は江戸初期に廃城となりましたが、昭和10年に史跡として国の指定を受けています。
本丸の跡には安土桃山時代に活躍した石工の集団である穴太衆が作った東北最古のものといわれる貴重な石垣があり、今でも触れることができます。
現在の九戸城跡にお城は残っていませんが、発掘作業や整備が進み憩いの場として多くの市民に親しまれています。また、櫓の跡からは二戸市街を見渡すことができるため、5千人の九戸政実勢と6万5千人の豊臣勢の戦いの様子を想像してみるのも良いかもしれません。
※平成29年の城の日(4月6日)に「続日本100名城」にも選ばれています。
＞＞マンガで読む「九戸政実」はこちら (岩手県HPへリンク)
子どもから大人まで楽しめる！
豊かな自然に囲まれている二戸市では、キャンプ施設や温泉もあり、子どもから大人まで楽しめるスポットがたくさんあります。
稲庭岳のすそ野に広がる稲庭高原は、ブナの原生林が生い茂りゆっくりとした時間を感じられる場所です。その稲庭岳や折爪岳にはキャンプ場があり、アウトドアを楽しむことができます。
また、岩手県立県北青少年の家（ステラパル）では、冬季の間にスケートリンクがオープンし、冬のオリンピックで注目されているカーリングを体験することができます。岩手県立県北青少年の家（ステラパル）では、カーリングだけでなく各種スポーツやキャンプも楽しめます。
歴史ある金田一温泉郷でまったり
寛永3年（1626）に発見された金田一温泉郷は、アイヌの大酋長アテルイが湯浴みしたとも伝えられる歴史ある温泉郷です。南部藩の指定湯治場だったことから「侍の湯」とも呼ばれています。
「座敷わらし」の伝説が残る宿や金田一京助のゆかりの宿などもあり、4つの源泉から湧き出る温泉の泉質は低張性アルカリ単純泉で身体の芯から温まります。ちなみに、座敷わらしが棲む部屋は「槐（えんじゅ）の間」。座敷わらしを見ると出世すると言い伝えられています。
天台寺の荘厳な空気に浸る
瀬戸内寂聴さんが住職を務められていたことでも知られる八葉山「天台寺」は、神亀5年(728)の開山とされる由緒ある天台宗の寺院です。
荒廃していたお寺の敷地内を蘇らせようと、寂聴さんが声をかけて植えたアジサイは初夏になると参道や境内を美しく彩ります。6月中旬から8月下旬までアジサイの花は楽しめますし、7月頃には俳句や写真コンテストなどがある「あじさい祭り」が開催されます。
魅力たっぷりの二戸に、ぜひお越しください！
移住を目的とするだけでなく、観光先としても魅力たっぷりの二戸市です！
旬のくだものや壮大な景観を楽しんだり、温泉でのんびりまったりくつろいだり、牛豚鶏の三大ミートを堪能したり…。
楽しみ方も人それぞれに、二戸を満喫していただきたいと思います！