国産漆の一大産地として名高い二戸市ですが、その生産量は全体のおよそ7割を占めます。
重要文化財の修復には国産漆の使用が義務付けられたことから、毎年の需要量も多くなっており、生産量の維持および増産に向けて地域を上げて努力している所です。
さて、そんな浄法寺漆の産地二戸では、漆に触れ合えるイベントが複数開催予定です!
浄法寺塗をはじめとする漆器にご興味のある方は、その制作過程が間近で見られるチャンスも。ぜひお越しくださいませ。
①おわん展2024
二戸市浄法寺で展示販売を行うショールームと漆器製作工房を兼ねた店舗である滴生舎。
おわん展はこの滴生舎を会場に行われる「浄法寺塗のおわんと出会える展示会」として今年で三年目となります。
今年のおわん展はさらに一歩踏み込んだものとなっており、お客様の「こんなお椀が欲しい」にお応えできるようにオーダーメイドの受付を行うのだそう!
木地師の職人さんも同席されてのオーダー商品を注文できる機会は、全国的にも大変珍しいのではないでしょうか。
「こだわりのおわんを持ちたい!」「自分だけの漆器が欲しい!」と思ってらっしゃる方にはぴったりのイベントと思いますので、ぜひご参加くださいませ♪
【 おわん展2024 】
4月27日(土)~5月6日(月)
9:00~16:00(会期中無休)
※おわんオーダーについては4/27~28、5/3~5のみの受付です
②浄法寺漆を学ぶ一日(全2回開催)
漆の苗木生産作業の体験や漆林の見学、漆を採取する際に貯めておくための道具「タカッポ」のミニサイズ手作り体験など、漆産業の最前線だからこそ体験できる内容が目白押し!
漆産業にもっと入り込みたい、もっと知識を深めたいとお思いの方にオススメのイベントです。全二回で体験内容がそれぞれ異なりますので、内容をよくご確認の上でお申込みくださいませ。
【 浄法寺漆を学ぶ一日 】
①第一回目-4月28日(日)
- 漆林の見学
- 漆苗木生産 作業体験
- 八葉山天台寺見学
- 滴生舎見学(おわん展開催期間中)
①第二回目-5月26日(日)
- 漆苗木生産 作業体験
- 滴生舎見学
- ミニタカッポ製作体験
※漆はアレルギーによりかぶれることがあります。体質によっては直接触れずとも近寄るだけで症状が現れることがありますが、医療保障等は負いかねますのでご自身の体質等を考慮の上ご検討ください。
★2024年度地域おこし協力隊も募集中
現在二戸市では、漆産業に就きたい意向をお持ちの方に向けて「地域おこし協力隊」制度を活用し、自立に向けた活動をおこなっていただける体制づくりを構築しています。
現在も漆掻き職人、塗師、文化継承人の3職種で募集を行っておりますので、ぜひこちらもご検討くださいませ。