二戸には伝統的なおやつが数多くあります!
二戸地域では昔から各家庭で作られてきた伝統的なおやつが数多くあり、今でも地元製菓店などで作られ、楽しむことができます。
最近SNSで流行傾向にある画面映えするような華々しさはないかもしれませんが、素朴なやさしい味のおやつをぜひ楽しんでみていただきたいと思います。
南部せんべい
元々はお隣の八戸藩で作られていた非常食。
「せんべい」と言うと多くはお米を使うものですが、南部せんべいは小麦粉を水で練って型で焼いた、食感も軽くおやつにも主食にもなる、今でも愛され続けているおやつです。
甘く炊いたお赤飯を挟んで「こびる」や「こびりっこ」と呼ばれるおやつになったり、おやきの型に入れてお惣菜を挟んで焼いた「てんぽ焼き」になったり、そのままの南部せんべいにバターやマーガリンを塗って食べる地域があったりと、食べ方はさまざま。
最近では一口サイズの割れせんべいにチョコレートを掛けた商品や半球状のクランチチョコレートがあったり、クッキー生地で焼き上げられた進化系南部せんべいも数多く開発されており、好みの商品がきっと見つかるはずです♪
日光ぱん
歴史も古く、戦前から愛される二戸の郷土菓子「日光ぱん」。
二戸市内のお菓子屋さんに行くとお店それぞれの日光ぱんを置いており、あじわいもさまざま。
「ぱん」と名付けられているもののパンではなく、生菓子のような生地になっており、中にはあんこ、外はたっぷりの砂糖がまぶしてあります。
見た目からは甘すぎる印象を受けますが、食べてみると思いのほか、ちょうどよい甘さに感じます。ぜひお好みのお茶と合わせてお召し上がりください。
お店それぞれ自分たちの「日光ぱん」があり、しっとりとしているものや、ふわっと食感のもの、お砂糖の歯触りが強めなものなど、バリエーション多数!
お盆も近いことですし、帰省の際にはお土産にいかがでしょうか。
かりんとう
かりんとうといえば細長くて黒っぽい見た目の物が一般的ですが、二戸地域ではこの形。
この平べったいうずまき模様のかりんとうは雑穀やよもぎ、抹茶、紫いも、えごまなど、鮮やかな色を出すとともに食味のバリエーションを持たせており、見た目も楽しく味も美味しく作られています。
薄くてパリっとした食感も小気味よく、普通のかりんとうとは違った味わい。ついつい伸びる手が止まりません!
コッペパン
二戸で育てば、コッペパンは買い食いのお供です。
市内中心部にある「丹一パン」では好みのフィリングを片面塗り、両面塗りと選べるため、好みの組み合わせを求めてあれこれ試すことができます。しっかりスパイシーなカレー味も隠れた人気のフレーバー。両面カレー味も良く出るのだとか。
地元のお菓子屋さん「栄宝堂」でも作られており、こちらは店舗の他二戸駅併設のなにゃーと物産館でも購入することができます。味が想像できない「メロンシャーベット味」もぜひお試しください♪
へっちょこだんご
岩手県北部は冷涼な気候で米が育ちにくく、厳しい環境でも育つヒエやアワ、そばなど雑穀の生産を行ってきた歴史があり、雑穀を使った料理が多く生まれています。
「へっちょこだんご」は雑穀のたかきび粉、もちあわ粉、いなきび粉などを使い、それぞれ丸めてだんごの中央をへこませておへそのように形作り、お汁粉のようにしあげたおやつです。
へこませることで味が染みたりあんこが絡みやすくなるのだとか。
「へっちょこ」の名前の由来は、1年間農作業で「へっちょ(苦労)」したことをねぎらう意味があったり、へこんだ形が人間のへそに似ているからとも言われています。
串もち・田楽
田楽と聞くとこんにゃくに田楽味噌をのせて食べるのを想像するかもしれませんが、二戸近辺では田楽といえば豆腐田楽のこと。にんにく味噌や甘みそ、各店で趣向をこらした味付けで、食べるたびに新たな発見があります。
串もちは小麦粉やそば粉を練って茹で、串に刺して焼いたおもちのことです。醤油ダレだったり味噌ダレだったり、くるみダレ、あんこ、ごまダレなどなど、こちらもお店によってさまざま。
二戸駅隣接のなにゃーとメッセホールで行われる「よ市」(毎月7の付く日)や、二戸市中心の九の市通りで開催される「市日」(毎月9の付く日)でもお買い求めいただけます。
二戸地域おやつマップ「カシオペア地元おやつ」
上記の以外のおやつ情報や、お買い求めいただける店舗までまとまったパンフレット「カシオペア地元おやつ」について、下記にリンクを掲載しております。
二戸にお立ち寄りの際は、ぜひ地域で昔から楽しまれているおやつについてご体験いただければと思います。
読むだけでもたのしめる内容となっておりますので、地域文化を少し覗き見…という気持ちでぜひご覧ください!
二戸地域おやつマップ「カシオペア地元おやつ」
※二戸市観光協会のページへリンクします